最近、美しい文字が書けるようになるということで
「六度法」が話題になっています。
どんな方法なのか?
どのような効果があるのか?
などをご紹介しましょう。
1.「六度法」とは?
■書道との違いは?
考案者の富澤先生によると、
書道は何度も同じ文字を書いて覚える「記憶模倣方式」。
1文字1,000回も繰り返して書くようにと言われているそうです。
富澤先生は、書道が持つすばらしい芸術性を認識する一方で、
日常的に使用する字の書き方、それをより美しく読みやすくする技術を研究したそう。
書道が「心」を大切にするのに対し、
先生の唱える「六度法」では「技術」が要となるようです。
きれいな字を書くために着目したのが、中国の石碑の文字。
その古典の中でも「完璧な楷書」といわれる文字を分析し、
3つの法則を発見したのだそうです。
■ルール1:右上がり六度法
これは、「一画目は右に6度あげる」というルールです。
先生が実験を重ねたところ、字のカタチがよくなるのは
「6度強」の角度で右に上がる場合です。
「六度法」という名称もここから来ているのだそう。
「6度」のイメージがむずかしければ、
時計を「14分」に合わせてみてください。
この角度がちょうど6度になるそうです。
■ルール2:右下重心法
これは、「右下の『はらい』を十分に引っ張る」というルールです。
右上がりにすると文字が傾くため、右の下に重心をかけることによって
バランスを取るという方法です。
たとえば「人」という漢字を書く時に、左下のはらいよりも、
右下のはらいをすこし伸ばすといった例が挙げられます。
このルールが適用されるのは漢字の7割だそうですよ。
■ルール3:等間隔法
これは、何本かの線が平行するときには
「等間隔に書く」というルールです。
たとえば「三」、「川」など。
なお、すべてのルールがすべての字に当てはまるわけではありません。
この3つのルールを意識しながら文字を書いてみて、
当てはまる部分を体得していくのが良いでしょう。
私も試してみましたが、このルールを念頭に置くだけでも、
文字を丁寧にしっかりと書けるようになりました。
ぜひ試してみてくださいね。
2.お子さんの文字をきれいに♪「子ども六度法ノート」
さて、お子さんの文字が汚いと先生に注意されてしまった
親御さんもいるかもしれません。
教えようとしても、ただ文字を書かせるのは嫌がってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、「子ども六度法ノート」です。
この1冊で、ひらがな、カタカナ、縦書き・横書きのすべてをカバーしてくれるそう。
特長は小学校1年生~6年生までで習う漢字1,006字を
画数順にすべて収録していること。
お手本文字はすべて先生の手書きなのだそうですよ。
また、マンガのキャラクターがポイントごとに
アドバイスをくれるので親しみやすいですね。
さらに、ノートにしくだけで六度法が身につくという
「まほうの下じき」もついてくるそうなんです。
実際に使ってみた方の声としては、
「下じきの線に合わせようとするため、以前より丁寧に鉛筆を動かすようになった」
というものもありました。
大人用のノートもありますから、お子さんと一緒に始めてみてはいかがでしょう?
■動画
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