毎日の生活の中で、ふとしたときに浮かび上がってくる
「なぜ?」
「どうして?」
という疑問について、ユニークな切り口で解決策を提示するNHKの人気番組「ためしてガッテン」。
気をつけていてもなかなか治らないクセ字の治し方と、きれいな美文字を書くためのコツを紹介した回は、クセ字で悩む多くの方々から大きな反響がありました。
今回は、ガッテン流クセ字の治し方についてご紹介します。
字を書くのは手じゃなくて脳!?
わたしたちが普段書いている字は当然手で書いていますよね。
それなのに、「字を書くのは手じゃなくて脳」ってどういうことでしょう?
京都大学のグループが行った調査によると、耳に入った言葉の文字を思い浮かべたときに、言葉の処理に関わる脳の言語野という部位だけでなく、その後ろ側にある部位が活動していることがわかったのです。
このことから、
脳には「文字の形」をデータとして蓄えておく場所があるのでは?
と考えられ、わたしたちはそこに蓄積された「脳内文字」を使って字を書いているのではないかと。
字を書くのは脳、というのはそういう意味だったんですね。
では、その脳内文字があれば美しい字が書けるはずなのに、なぜクセ字になってしまうのか?
という疑問が沸き起こります。
わたしたちは小中学校の頃に、楷書体のお手本になる美しい字を何度も何度もインプットすることで脳内文字として記憶してきましたが、徐々にその形がぼやけてしまうんですね。
ぼやけた脳内文字を使って書く、それがインプットされる、の繰り返しでクセ字が定着してしまうってことなんですね!
字がキレイになるおまじないって!?
定着してしまったクセ字を治すためには、「美しいお手本の字」をもう一度見て、記憶に残すことが重要なようです。
ここで番組では双子の姉妹に協力してもらってある実験が行われました。
姉の方は3日間、お手本となる字を覚え直してもらい、妹の方は1時間だけおまじないを唱えながら練習をしてもらう、という実験です。
結果は、姉はもちろんのこと、たった1時間しか練習していない妹も改善が見られたのです。
そのおまじないというのが、「キントウ(均等)」です。
文字の隙間を均等にする、これがキレイな字を手に入れるポイントだったんですね。
練習する方法は以下の通り。
・ 方眼紙に普通に字を書いてみる
・ 字の隙間に◯を書いて隙間の均等具合をチェック
・ 隙間の均等を「キントウ」と意識しながら、もう一度字を書く
・ 苦手な字を中心にこれを繰り返す
速くキレイに書くためのコツは!?
この方法で随分クセ字は改善するのですが、普通の速さで書こうとするとやっぱりクセ字が出てきてしまうという悩みもありました。
速くキレイに書くためのコツってどんなことがあるのでしょう?
ためしてガッテンでは、第2のトレーニングとして「手首を固定して指先を大きく動かしてなるべく大きな円を書く」というものにチャレンジしました。
このときのポイントは、ペンの持ち方にあります。
親指、人差し指、中指で三角形を作るように、ゆったりとペンを持つ。
そうすると、指を動かせる範囲が広がり、大きな円が書けるようになるそうです。
わたしもやってみましたが、確かにぎゅっと握りしめて持つよりも、大きな円を書くことができました。
不思議〜!大きな円が書けるようになるということは、ペンを自由に扱えるようになったという証拠だそうです。
確かに、小学校に入ってすぐの子供は「運筆」の練習をたくさんします。
円や曲線をひたすら練習するというのは、手首と指の使い方を練習していたんですね。
ガッテン!
今回は、NHKためしてガッテンで紹介されたクセ字の治し方についてご紹介しました。
簡単に取り組める方法なので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね♪
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